電子音であっても生きているような音色がいい。

楽曲を作るのに生演奏だけで作れるに越したことはないが、技術と予算と時間で言い訳すると、そもそも能力が足りない。
自分の持ち合わせてるもの全てが足りない自覚あり。

これまで何度もバンド形態にこだわっては、自分自身より他人の影響に左右されて、その結果過去何年も思うように動けなかった。
専らソロ活動を前提として、作曲したり裏方の作業を引き受けてきた。

生演奏経験がないわけではないが、良い思い出が少なすぎた。

そこでシンセサイザーやサンプリングドラムを使うことで、機械的に伴奏を任せる手法に任せることが多かった。

コンピューターの画面上でドラムサンプルを並べるだけで、1分間あればコピーペーストで5分の曲ができたりする。

ただし、そんな風に組み上げたリズムが生きてるかというと、別の話。

俺が過去に嫌気がさして音楽を作らなくなった理由の1つには、自ら作った音楽が生きてないと感じた経験が挙げられる。
なんだろう?単純に並べただけでは、整然としすぎて人間の体感が生むグルーヴが起きない。
機械でも作れる音色は不自然で、生きてる心地がしなかった。

周囲からはむしろそういう音を求められてたというか、こだわりのない相手からの要求に刺激がなさすぎて退屈すぎた。

打ち込み入力しても音色が跳ねてる感覚がほしいと思いながら、後で数ミリ単位の波形編集をかけることも多い。当時はかなり面倒だった。

1曲作るのに画面上で音符データを入力すると、いくらコピーペーストできるとしてもやっぱり時間がかかる。

 

ライブレコーディングくらいできればいいな。

長年考えながら実行に移せてなかった。

そのまま弾いた演奏をそのまま記録したほうが手っ取り早いし、音色が生きてる感じがする。

今まで何度も制作手順をプログラミングから生演奏に変えようと、試行錯誤してきたことがあった。
しかしやり慣れてない身にとってはあまりにも壁が厚すぎて、まだ実行に打ちしていない。

そもそもやりたい音楽を見失った身だから、何から始めればいいのかもわからなかった。

他人に尋ねても、他人の経験や知識でしか答えが返ってこない。
ろくでもないダメ出しする奴も現れるから、あえて音楽やってる人には相談しなかった。

自分自身に尋ねてみる。
ずっとこの数ヶ月は、内側の自分と会話して本来やるべきことを探り続けてきた。

過去の経験がブレーキ要因になって錆びついてるのに気づいた。
誰の指示も受けずに、ゆっくり消化していくしかない。

一度全てをリセットした身だから、今ならまた白紙から始められるはず。

そこで作品を届けるには、生楽器音や電子音といったこだわりを一旦外してみたくなった。
電子機材だけでもやりたい表現ができるように構成を練っている。

生きた表現がしたいから、伝え方次第でどうにも動かすことができると信じてる。

近いうちに試作品を作って、野外でも自宅でも場所を選ばず演奏できる仕組みを実現する。

 

しまひろふみ

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