音楽趣味を他人に伝えるのが難しい。

普段どんな音楽を聴いているのか、聴いてきたのか、過去のブログではアメブロ時代に何度か書いたことはあったが、最近は書いていなかった。

以前大阪に居た頃は、地域志向の電子音楽家と名乗っていたが、実際に作ってた楽曲と好きだった音楽趣味との差に明らかに開きが生じて、その後自分の好みすらわからなくなり差を埋められずに辞めたのが昨年だった。

作曲をしている(していた)と話す度に、相手からは好きな音楽はどんな類かを尋ねられることはあるものの、正確に自分の好みを答えられていない感触がいつもあった。

ずっと長い間聴くジャンルの範囲は広くて、いくつか2つ3つすら絞るのも難しく感じていて、話す相手に合わせて答えを変えている実態がある。

そもそも事細かく好みを誰かに知ってもらうつもりではないし、もしも相手の好みに1つでも引っかかるとそればかり話を投げかけられても困ってしまう。
気になるミュージシャンやシンガーが居たらライブを見に行く気持ちはあるが、特定の誰かのファンでもないし、現場主義でないとファンとは認めないという意見に反論してきたこともあった。

あと多いのは、そんなアーティスト知らない。という答えが返ってくる時。
それに対して、いちいち説明しようとするのは負担を感じつつ、できるだけ言語化しようとするが伝わらないで終わることが多い。

いくら詳しく説明しても相手が理解するとは限らないし、広く浅くの知識を動員してなんとなく知ってもらおうとするが、果たして自分がアーティストとして音楽趣味の背景を知ってもらうことに、意味あるんだろうか?

例えば以前俺はヒップホップのビートメイキングをしていたが、身近にラッパークルーと親しかっただけで、特別自分が好きな歌手やクリエイターがいるわけではない。

そこから質問責めされても、当時は「こいつ空気読めないダメラッパーだわ」と認定するだけだったし、向こうからするとなんてつまんない自称録音屋かと思われたりしてたんだろうな。

バンド系趣味は特に苦手意識があった。

自分が若い頃に思うような人間関係に出会えず、組みたいのに組めなかった歴史を引きずってるのは否定しない。

そうそう、自分が組みたくない好みのバンドが絶対好きな人種とは、特に話が合わない。

音楽=それ?と異なる相手の周波数に合わせるのが苦痛で面白くない。

バンドとは音楽を奏でる手段であって、自分の耳が受け付けるクオリティに達していない感情のヌルい曲が退屈でしかない。

はっきり言って、緻密に作り込んだ作家作の楽曲をカラオケ音源でノックアウトするシンガーのほうが数倍好きなれる。

今でこそバンドマンの友人は居るが、過去にネットワークビジネスのリーダークラスがやってたバンドメンバーと取り巻きに屈辱感を味わったことで、今でも根強い偏見を拭い去るのに時間がかかってる。

それよりも、ジャンルやアーティスト縛りではなく、幅広い知識情報から好みの音楽をいくつも選べる人のほうが長く話は続く。

どちらかというと、EDMやが好きなバンドマンだったり、歌謡曲が好きなDJとか、アイドル命のクラシック作曲家とか…

事実好みが広いか知らないが、それだけで幅広い好みなんじゃね?と思わせてくれる人に見えてくる。

異なるジャンルを受け入れられる許容があるかどうか、なんだよな。

この投稿の最後に先日の個展で流していたBGM選曲を紹介して、選曲から読み解く音楽趣味を解説するつもりだったが、早くも自分のなかではすでに展示した話題が過去のものとなっている。
あの時本当に伝わってたのか疑問もあり、いつかこんな曲を作って演奏したかったという個人的嗜好でしかないものを伝えて何が引っかかるのか、そんなことを考えてる。

その選曲もあえて知りたいという人が居るなら、気が向いたら改めて別の投稿を立てる。

しまひろふみ

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